花粉シーズン前からできること ― セルフケアと体質改善
花粉症 自律神経
花粉シーズン前からできること ― セルフケアと体質改善
花粉症シリーズ最終回です。
これまでの3回で、花粉症の現状、東洋医学的なメカニズム、そして当院の治療についてお伝えしてきました。
最終回の今回は、ご自身でできるセルフケアと、花粉シーズン前から始める体質改善についてお話しします。
食養生 ― 脾(消化器)を整える食事
第2回でお伝えしたように、花粉症の背景には「脾」の機能低下による水分代謝の乱れがあります。
日々の食事で脾を助けることは、花粉症対策の基本です。
控えたい食べ物
冷たい飲食物:冷たい飲み物、アイス、生野菜の摂りすぎは脾を冷やし、水分代謝を悪化させます。
甘いもの・脂っこいもの:砂糖の摂りすぎや揚げ物は、体内に「痰湿(余分な水分)」を生みやすくします。
乳製品・小麦製品:花粉症のシーズンは特に控えめにすることをおすすめします。体内の粘液を増やしやすい食品です。
アルコール:身体に熱を生じさせ、花粉症の炎症症状を悪化させることがあります。
積極的に摂りたい食べ物
温かいもの:味噌汁、スープ、温野菜など。脾を温め、消化吸収を助けます。
白い食材(肺を養う):大根、れんこん、白きくらげ、豆腐、もやしなど。東洋医学では白い食材が肺の働きを助けるとされています。
発酵食品:味噌、納豆、ぬか漬けなど。腸内環境を整えることは、免疫バランスの改善につながります。
生姜・ねぎ・しそ:身体を温め、衛気を高める食材です。日常の料理に取り入れやすいのでおすすめです。
生活習慣 ― 肝の高ぶりを防ぐ
春に活発になる「肝」の気を穏やかに保つには、生活習慣の見直しが大切です。
十分な睡眠
東洋医学では、気は朝に作られると考えます。夜更かしは肝の消耗につながり、花粉症の症状を悪化させます。日付が変わる前に就寝し、しっかり睡眠を取ることが基本中の基本です。
軽い運動
激しい運動ではなく、散歩やストレッチなどの軽い運動が効果的です。気の巡りを助け、ストレスの発散にもなります。ただし花粉の多い日の屋外運動は避けましょう。
目と耳を休める
スマートフォンやパソコンの長時間使用は、目を酷使し、肝の気を消耗させます。花粉シーズンは特に意識して画面を見る時間を減らし、目を休めることをおすすめします。
ストレス管理
肝はストレスの影響を最も受けやすい臓腑です。完璧なストレスフリーは難しくても、自分なりのリラックス方法を持っておくことが、花粉症対策にもつながります。
耳ツボのセルフケア
当院で治療を受けられた方には、耳ツボのシールを貼った上でセルフケアの方法をお伝えしています。
耳には鼻・目・肺・消化器に対応するツボが集中しており、シールの上から指で軽く押すだけで刺激を与えることができます。
1日に数回、症状が気になったときに押すだけ。
通院の合間も継続的にケアができるので、花粉症のつらい時期を乗り越える助けになります。
予防鍼灸のすすめ ― シーズン前から始める
花粉症の鍼灸治療は、症状が出てからでも効果は期待できますが、理想的なのは花粉が本格的に飛び始める前から治療を始めることです。
目安は、花粉シーズンの1〜2ヶ月前。
九州では例年2月からスギ花粉が飛散し始めますので、12月〜1月頃から治療を始めると、身体の準備が整った状態でシーズンを迎えることができます。
事前に肺の衛気を高め、脾の消化力を整え、肝の気のバランスを保っておくことで、同じ花粉の量でも症状が格段に軽くなることが期待できます。
「毎年つらい思いをしている」
「薬だけでは限界を感じている」
「何か他にできることがあるなら試したい」
そのような方は、ぜひ花粉シーズンの前に一度ご相談ください。
数秘術カウンセリングもご利用いただけます
鍼灸師であると同時に数秘術カウンセラーでもあります。
生年月日から読み解く数秘学は、その方の生まれ持った気質や体質の傾向を知る一つの手がかりになります。
花粉症の治療と合わせて、ご自身の体質に合った生活の整え方を一緒に考えることもできます。
ご興味のある方は、施術の際にお気軽にお声がけください。
(治療の一環として行ていますので、別途料金は発生しません)
シリーズのまとめ
第1回:花粉症は薬で抑えるだけでなく、体質改善というアプローチがある
第2回:東洋医学では「肺・脾・肝」の3つのバランスの乱れが花粉症の根本にある
第3回:当院では董氏奇穴・井穴刺絡・耳ツボを組み合わせた施術で花粉症に対応
第4回:食養生・生活習慣・セルフケア+シーズン前からの予防鍼灸が効果的
花粉症は「毎年のこと」と諦めている方が多い症状です。
しかし、身体の状態を整えることで、症状が軽くなったり、薬の量を減らせたりする可能性は十分にあります。
一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。
