病院受診後の「急性期」こそ鍼治療が大切な理由
顔面神経麻痺

病院受診後の「急性期」こそ鍼治療が大切な理由
― 上天草市で顔面神経麻痺にお悩みの方へ ―
顔面神経麻痺は、**発症からの初期対応(急性期)**が、その後の回復経過に大きく影響するといわれています。
多くの場合、まずは病院(耳鼻科・神経内科)を受診し、
- ステロイド治療
- 抗ウイルス薬の投与
などが行われます。
これはとても重要なことであり、
顔面神経麻痺では病院受診が必須です。
そのうえで近年注目されているのが、
👉 急性期から鍼治療を併用するという考え方です。
顔面神経麻痺の「急性期」とは?
一般的に、
発症から約1〜2週間以内を「急性期」と呼びます。
この時期は、
- 神経に強い炎症や浮腫(むくみ)が起きている
- 神経の伝達機能が著しく低下している
- その後の回復の“土台”が作られる重要な時期
でもあります。
つまり急性期は、「様子を見る」だけで過ごすには、非常にもったいない時期
とも言えます。
急性期に鍼治療を行うメリット
① 神経周囲の血流改善をサポート
鍼刺激によって、神経周囲の血流や循環の改善が期待できます。
これにより、
- 炎症の長期化を防ぐ
- 神経回復に必要な環境を整える
といった点を、身体の外側からサポートします。
② 神経の「回復スイッチ」を早く入れる
顔面神経麻痺では、
動かない期間が長いほど、
回復に時間がかかる傾向がある
とされています。
急性期から鍼刺激を入れることで、神経系に**回復に向かう刺激(入力)**を与え、回復のスタートを早めることが期待されます。
③ 後遺症リスクを減らす可能性
顔面神経麻痺で問題になりやすいのが、
- 口元のゆがみ
- 目と口が一緒に動いてしまう(病的共同運動)
- 表情の違和感・左右差
といった後遺症です。
急性期から適切なケアを行うことで、
こうした後遺症のリスクを抑える目的で
鍼治療が選ばれるケースも増えています。
なぜ「顔ではなく足に鍼をするのか?」
当院では状態に応じて、
顔から離れた部位(遠隔部)への鍼治療を行うことがあります。
たとえば、
今回のイラストで示している 足三里(あしさんり) もその一つです。
足三里は、
- 自律神経の調整
- 全身の血流促進
- 回復力を高める
といった作用が知られており、
顔面神経麻痺の急性期に用いられる代表的なツボです。
※急性期には、
顔への強い刺激を避ける判断をする場合もあります。
病院治療と鍼治療は「対立」ではありません
誤解されがちですが、
- 病院治療(西洋医学)
- 鍼治療(東洋医学)
は、対立するものではありません。
それぞれの強みを活かし、
併用することで回復を支える
という考え方が大切です。
上天草市で顔面神経麻痺にお悩みの方へ
顔面神経麻痺の臨床では、
早い段階で動いた方ほど、
回復がスムーズだった
というケースを多く見てきました。
- 病院には通っているが不安がある
- 薬だけで本当に大丈夫か心配
- 少しでも回復を早めたい
そう感じている方は、
急性期からの鍼治療という選択肢も、
ぜひ知っておいてください。
▶ 次回予告(第3回)
「回復期・慢性期の顔面神経麻痺と鍼治療」
- いつまで鍼治療は必要?
- 途中でやめるとどうなる?
- セルフケアとの付き合い方
について解説します。
