回復期・慢性期の顔面神経麻痺と鍼治療
顔面神経麻痺

回復期・慢性期の顔面神経麻痺と鍼治療
―「動き始めたあと」こそ大切な考え方―
急性期を過ぎ、
「少しずつ動くようになってきた」
「でも左右差や違和感が残っている」
このような状態に入るのが回復期、
そして症状が長引いた状態が慢性期です。
この時期は、
「もう治りかけているから大丈夫」
「これ以上は変わらないのでは」
と判断が分かれやすい時期でもあります。
しかし実際には、
回復期・慢性期こそ治療の質が結果に影響する時期でもあります。
回復期・慢性期とはいつから?
一般的には次のように区分されます。
- 回復期:発症から約2週間〜3か月
- 慢性期:発症から3か月以降
※あくまで目安であり、回復スピードには個人差があります。
回復期に起こりやすい変化と注意点
回復期には、
- 口角が少し動き始める
- 目が閉じやすくなる
- 表情が出てくる
といった回復の兆しが見られます。
一方で、
- 動かそうと頑張りすぎる
- 健側と無理に揃えようとする
- 表情筋トレーニングをやりすぎる
ことで、
- 動きのアンバランス
- こわばり
- 違和感の固定化
につながることもあります。
「動く=良いこと」ではない
という視点がとても大切です。
回復期の鍼治療の考え方
回復期の鍼治療では、
- 回復を妨げている緊張を緩める
- 神経と筋肉の連携を整える
- 回復の方向性を正しく導く
ことを目的にします。
この時期は、
- 刺激を入れすぎない
- 状態を見ながら調整する
という繊細さが重要になります。
慢性期に入るとどうなる?
慢性期では、
- 表情の左右差が固定している
- 笑うと引きつる
- こわばりや違和感が残る
といった悩みが中心になります。
「もう神経は治っていると言われたけど、違和感が残っている」
という相談も多い時期です。
慢性期でも鍼治療は意味がある?
結論から言うと、
慢性期でもアプローチできる部分はあります。
慢性期の問題は、
- 神経そのもの
- 筋肉の緊張
- 動きの癖
が複雑に絡み合っていることが多く、
神経だけの問題ではない場合も少なくありません。
鍼治療では、
- 過剰に働いている筋肉を緩める
- 動きにくくなった部分を目覚めさせる
- 全身のバランスを整える
といった視点から介入します。
回復期・慢性期で大切なこと
この時期に最も大切なのは、
「焦らないこと」と「諦めないこと」です。
- 早く治そうとしすぎない
- でも放置もしない
このちょうどよい距離感が、結果に影響します。
セルフケアとの付き合い方
回復期・慢性期では、
- 強いマッサージ
- 無理な表情運動
は控えめにするのが基本です。
セルフケアは、
- 短時間
- 優しく
- 疲れを残さない
を目安にしましょう。
「やったほうがいいか分からない」場合は、
一度専門家に確認することをおすすめします。
回復期・慢性期で悩んでいる方へ
「回復期・慢性期は、治療をやめるか続けるか迷いやすい時期です。」
顔面神経麻痺は、
- 急性期
- 回復期
- 慢性期
それぞれで考え方が異なります。
顔面神経麻痺は、
「動き始めたあと」「症状が落ち着いたあと」でも、
違和感や左右差に悩まれる方が少なくありません。
- このまま様子を見ていていいのか不安
- 動くけれど、引きつりやこわばりが気になる
- 鍼治療が自分の状態に合うのか知りたい
そのような場合は、
一度、現在の状態を整理するだけでも意味があります。
当院では、
回復期・慢性期の状態に合わせて
刺激量や治療の考え方を調整しながら施術を行っています。
上天草市周辺で顔面神経麻痺についてお悩みの方は、
どうぞお気軽にご相談ください。
▶ 次回予告(第4回)
顔面神経麻痺と鍼治療Q&A
よくある疑問・不安にお答えします
第1回 顔面神経麻痺とは?原因と症状を上天草市の鍼灸師が解説
