五十肩にまつわるよくある誤解
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五十肩にまつわるよくある誤解
「動かせばいい」「温めればいい」は本当?
【シリーズ:肩の痛み・五十肩と鍼灸
第4回(最終回)】
五十肩について、
ネットや口コミでよく見かけるアドバイス。
でも、それが逆効果になっている
ケースは少なくありません。
今回は、五十肩にまつわる
「よくある誤解」を
一つひとつ取り上げます。
誤解① 「とにかく動かせばいい」
→ ステージによっては、
動かすことが逆効果になります。
「肩が固まらないように
動かしなさい」というアドバイスを
よく耳にします。
回復期であれば適切ですが、
急性期(炎症が強い時期)に
無理に動かすと炎症が悪化し、
痛みが長引く原因になります。
五十肩には3つのステージがあり、
それぞれ適切な対処が異なります。
「とにかく動かす」は
一律に正しいわけではありません。
まず自分が今どのステージに
いるかを把握することが先決です。
誤解② 「温めれば治る」
→ 急性期は温めると
炎症が悪化することがあります。
温めると血行が良くなるのは
確かです。
しかし、急性期の五十肩は
「炎症」が起きている状態。
炎症中に温めると、
熱と血流が増して
痛みが強くなることがあります。
急性期はむしろ
「冷やす」ほうが
適切なケースも。
慢性期・回復期になって初めて、
温めることで血行を促す
アプローチが効果的になります。
「痛いから温める」ではなく、
まず今がどのステージかを
確認してください。
誤解③ 「ほうっておけばいつか治る」
→ 治ることもありますが、
1〜2割の方は悪化します。
五十肩は自然治癒することも
ありますが、
完全回復まで1〜3年
かかるケースがあります。
また、放置によって
関節の癒着が進み、
可動域が戻らなくなる方も
一定数います。
「待てば治る」という楽観は、
長期的な後悔に
つながることがあります。
誤解④ 「マッサージで揉めばほぐれる」
→ 急性期の強い刺激は
炎症を広げる危険があります。
肩をごりごりと強く
マッサージしたくなる気持ちは
よく分かります。
しかし、炎症が起きている組織を
強く刺激すると、
かえって炎症範囲が
広がることがあります。
鍼灸でも同様で、
「強い刺激=効果が高い」は
誤りです。
当院が急性期に刺激量を
抑えた施術を選ぶのは、
このためです。
誤解⑤ 「五十肩は鍼灸では治らない」
→ 鍼灸は五十肩に対して
有効なアプローチの一つです。
「鍼灸は気休め」
「肩の炎症には関係ない」と
思っている方もいます。
しかし東洋医学では五十肩を、
気血の滞り・腎肝の衰えという
体全体の問題として捉えており、
これを整えることで
症状の改善をめざします。
病院の治療(薬・注射・リハビリ)と
並行して取り組むことで、
それぞれの良さを
活かすことができます。
「対立」ではなく
「併用」の視点が大切です。
誤解⑥ 「注射を打てば治る」
→ 注射は「症状の緩和」であり、
根本的な体質改善ではありません。
ヒアルロン酸や
副腎皮質ステロイドの注射は、
痛みや炎症を和らげるのに
有効な手段です。
しかし、なぜ五十肩が起きたか
——腎肝の衰え、気血の滞り、
冷えや生活習慣——
そこには注射は届きません。
注射で楽になった後も、
体の根本的な状態を
整えていかないと
再発や長期化に
つながることがあります。
まとめ:五十肩のケアで大切なこと
・今がどのステージ
(急性期・慢性期・回復期)かを把握する
・ステージに合わない
「動かす」「温める」は逆効果になる
・放置は改善を遅らせ、
癒着を残すリスクがある
・病院治療と鍼灸は対立せず、
それぞれの役割がある
・体の根本(気血・腎肝)を
整えることが長期的な改善につながる
4回にわたってお読みいただき
ありがとうございました。
上天草周辺で肩の痛みにお悩みの方は、
ぜひ一度ご相談ください。
