生理痛は「当たり前」じゃない ― 我慢し続けるとどうなる?
自律神経 生理痛
生理痛は「当たり前」じゃない ― 我慢し続けるとどうなる?
「生理痛はみんなあるもの」と思っていませんか?
「生理痛くらい、我慢するのが普通」
「お母さんもそうだったから、体質なんだと思う」
そんなふうに、毎月の痛みを受け入れて
しまっている方はとても多いです。
実際、ある調査では
女性の約7割が生理痛を経験
しているにもかかわらず、
医療機関を受診した方はわずか1割程度。
多くの方が「つらいけど仕方ない」と
感じているのが現状です。
でも、
動けないほどの痛みは
「当たり前」ではありません。
生理痛が起こるしくみ
生理痛の直接的な原因は、
「プロスタグランジン」という物質です。
子宮内膜がはがれるとき、
この物質が分泌されて子宮を収縮させ、
経血を体外に押し出します。
これ自体は正常なはたらきですが、
分泌量が多すぎると
子宮が強く収縮しすぎてしまい、
強い痛みにつながります。
さらにプロスタグランジンは
子宮だけでなく全身に作用するため、
頭痛・腰痛・吐き気・下痢といった症状を
引き起こすこともあります。
「生理のたびに頭も痛くなる」という方は、
このしくみが関係しています。
我慢を続けるとどうなる?
痛みを「体質だから」とそのままにしていると、
いくつかのリスクがあります。
① 痛みへの感受性が高まる
痛みを繰り返し我慢していると、
神経が過敏になり、
同じ刺激でもより強く痛みを
感じるようになることがあります。
「年々ひどくなっている気がする」
という方は、この可能性があります。
② 婦人科疾患を見逃す
生理痛の裏に、
子宮内膜症・子宮腺筋症・子宮筋腫
などの疾患が隠れていることがあります。
特に「以前より痛みが強くなった」
「鎮痛剤が効かなくなった」
という場合は注意が必要です。
③ 日常生活の質が下がる
毎月のように仕事や家事に支障が出る、
予定を立てにくい、気分が落ち込む……。
生理痛は「数日間のこと」ではなく、
生活全体に影響を与えています。
こんな症状があれば、まずは婦人科へ
以下に当てはまるものがあれば、
一度婦人科を受診されることをおすすめします。
✔ 鎮痛剤を飲んでも痛みがおさまらない
✔ 年々、痛みがひどくなっている
✔ 経血の量が異常に多い、またはレバー状の塊が出る
✔ 生理期間以外にも下腹部痛がある
✔ 性交時に痛みがある
検査で器質的な異常がなかった場合でも、
痛みがつらいことに変わりはありません。
「異常はないけれど、毎月つらい」という状態にこそ、
身体の内側から整えるアプローチが役に立ちます。
「体質だから仕方ない」の先にあるもの
生理痛を「我慢するもの」から「ケアするもの」
に変えるだけで、毎月の過ごし方は大きく変わります。
次回の記事では、東洋医学の視点から
「なぜあなたの生理痛はつらいのか」
を体質タイプ別に読み解きます。
「冷えタイプ」
「ストレスタイプ」
「瘀血タイプ」
——あなたはどれに当てはまるでしょうか。
