結石(腎・尿管・膀胱)③
自律神経 腎結石・尿管結石・膀胱結石 井穴刺絡 耳穴医学
董氏奇穴・耳穴・井穴刺絡で 結石体質を整える
当院の鍼灸アプローチ
前回、結石は「腎の力の低下」→「湿熱の蓄積」→「気滞血瘀による激痛」という段階を経て起こるとお伝えしました。今回は、この一つひとつの段階に対して、当院がどのように鍼灸でアプローチしているかをご紹介します。
当院の治療の考え方
当院では、結石を「痛みが出た部位だけの問題」とは考えていません。身体全体の水分代謝と巡りのバランスを整えることで、痛みの緩和と、繰り返さない体質づくりの両方を目指しています。主に用いるのは、次の3つのアプローチです。
① 董氏奇穴による全身調整
董氏奇穴(とうしきけつ)は、世界基準の治療で特殊なツボの体系で、少ない本数で高い効果を引き出せることが特徴です。手や足など、患部から離れた場所のツボを中心に使うため、下腹部や腰に直接刺すことがなく、身体への負担が少ない治療が可能です。腎の働きに関連するツボ、水分代謝を促すツボを選び、湿熱の停滞を和らげながら、根本にある腎の力を補うことを目指します。
② 耳穴治療によるセルフケア
治療後には、耳のツボに小さな粒を貼付する「黄氏耳穴」治療を行います。耳には全身の状態が反映されるポイントが集まっており、腎・膀胱に関連するツボを刺激することで、来院と来院の間も持続的にケアを続けることができます。ご自身で押していただくセルフケアとしても活用いただけます。
③ 井穴刺絡による自律神経調整
指先の井穴(せいけつ)から微量の血液を絞り出す「井穴刺絡(せいけつしらく)」は、自律神経のバランスを整えるアプローチです。結石の疝痛発作は、強い痛みのストレスによって自律神経が乱れやすい状態でもあります。井穴刺絡によって緊張を緩めることで、痛みへの過敏な反応を落ち着かせる効果が期待できます。
痛みの少ない治療
主に手足のツボを使用するため、下腹部や腰への負担がなく、初めての方でも安心して受けていただけます。
病院治療との併用について
結石の治療において、
・体外衝撃波結石破砕術(ESWL)や内視鏡手術などの結石除去
・痛み止めや排石を促す薬物療法
といった病院での医学的対応は、結石そのものを取り除く・小さくするために欠かせません。
一方、鍼灸は、
・水分代謝と巡りの改善
・湿熱体質、腎虚体質の底上げ
・自律神経の調整による痛みの緩和
といった役割を担います。病院での治療と並行して鍼灸を受けられる方も増えています。対立するものではなく、併用することでより身体に優しいケアが可能になると当院では考えています。
