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結石(腎・尿管・膀胱)②

腎結石・尿管結石・膀胱結石 井穴刺絡 耳穴医学 自律神経

結石はどうやってできて、

なぜ激痛を起こすのか


結石の「形成」と「移動」のメカニズム


結石の「できる仕組み」と「移動する仕組み」、

この2つを知ると、あの独特な痛みの意味が見えてきます。

 

結石はこうしてできる

(西洋医学的な仕組み)


尿の中には、カルシウムやシュウ酸、尿酸などのさまざまな成分が溶け込んでいます。通常はバランスよく溶けていますが、水分不足や食生活の偏りによってこれらの成分が過剰になると、溶けきれなくなった成分が結晶化します。


この小さな結晶が核となり、雪だるまのように少しずつ大きくなっていったものが「結石」です。

 

日本人の結石は、9割以上がカルシウムを主成分とするタイプといわれています。

 

結石はこうして「移動」する


結石が腎臓の中にとどまっている間は、多くの場合無症状です。問題が起こるのは、結石が腎盂(腎臓の出口)から尿管へと落ち込み、細い尿管を通って膀胱へ向かって移動を始めたときです。


尿管はもともと数ミリ程度の細い管です。そこを結石が通過しようとすると、尿管の壁が刺激されて激しく収縮し、あの独特の「波のような激痛(疝痛発作)」が生まれます。

 

結石が尿管の狭い部分(生理的狭窄部)に引っかかると、痛みが強く、長く続く傾向があります。

 

無事に膀胱まで下りて排出されれば痛みは治まりますが、大きな結石は途中で止まってしまうこともあります。

 

東洋医学で考える結石のメカニズム


東洋医学では、尿路結石を「石淋(せきりん)」と呼ばれる病態のひとつとして捉え、身体の水分代謝と巡りの乱れとして考えます。

 

当院では、次の3つの段階で結石の成り立ちを説明しています。

 

1 腎の力の低下

東洋医学でいう「腎」は、水分代謝や老廃物の排出をコントロールする働きを担っています。加齢や過労、生まれ持った体質などによってこの力が弱まると、尿中の老廃物がうまく処理されず、停滞しやすくなります。これが、結石のできやすい土台をつくります。

 


2 湿熱の蓄積


水分代謝が滞ると、体内に余分な水分(湿)がこもり、そこに熱が加わることで「湿熱」という状態になります。この湿熱が下腹部(下焦)にこもることで、尿中の成分が結晶化しやすくなり、結石が形成・増大していきます。

 


3 気滞血瘀と激痛

 

結石が尿路を移動しようとするとき、その部位の「気」と「血」の巡りが急激に滞ります(気滞血瘀)。これが、あの脇腹から腰にかけての強い痛みや、血尿として現れると考えます。


「湿熱」と「腎虚」、両方への対処が必要


西洋医学的な結石除去(自然排石・手術・砕石)はもちろん重要ですが、東洋医学では、湿熱を取り除きながら、根本にある腎の力を補うという、両方向からのアプローチを大切にしています。この視点が、結石を繰り返さない身体づくりにつながります。