五十肩(肩関節周囲炎)とは?
肩関節周囲炎・五十肩
五十肩(肩関節周囲炎)とは?
【シリーズ:肩の痛み・五十肩と鍼灸 第1回】
「急に肩が痛くなった」
「腕が上がらなくなった」
「夜中に痛みで目が覚める」
——そんな経験はありませんか?
それは五十肩(正式名:肩関節周囲炎)かもしれません。
40〜60代に多く、突然始まることが特徴です。
このシリーズでは、五十肩に悩む方のために、
症状から原因、鍼灸によるアプローチまで4回に分けて解説します。
五十肩ってそもそも何?
五十肩とは、肩関節の周囲にある組織(関節包・腱・滑液包など)
に炎症が起きることで、「肩の痛み」と「腕の動きの制限」が生じる状態です。
正式病名は「肩関節周囲炎」。
英語では "Frozen Shoulder(凍結肩)"
とも呼ばれるように、肩が凍りついたように動かなくなるのが特徴です。
全人口の2〜5%が一生に一度は経験すると言われており、
特に50〜60代に多く発症します。
こんな症状はありませんか?
- 腕を上げようとすると痛む
- 夜間に痛みがひどくなる(夜間痛)
- 着替えや洗髪がつらい
- 肩を後ろに回せない
- じっとしていても重だるい感じがある
特に「夜間痛」は五十肩の大きな特徴です。
痛みで目が覚めたり、
寝る姿勢が制限されたりと、
睡眠への影響が大きく、
日中のだるさや気力の低下にもつながります。
五十肩の3つのステージ
① 急性期(炎症期)
ズキズキとした強い痛みが続く時期。
夜間痛が強く、安静時でも痛みを感じることがあります。
無理に動かすと悪化するリスクがあります。
② 慢性期(拘縮期)
痛みはやや落ち着くものの、
肩が固まって動きが制限される時期。
腕が上がらない、後ろに回せないなどの制限が出てきます。
③ 回復期
徐々に動きが戻り始める時期。
ただし放置すると癒着が残り、完全に回復しないこともあります。
放置してもいいの?
「ほうっておけばいつか治る」
という話を聞いたことがある方も多いでしょう。
確かに自然に治ることもありますが、
完全回復まで1〜3年かかるケースもあり、
1〜2割の方は放置すると悪化するというデータもあります。
早めのケアが改善のスピードを左右します。
次回予告
第2回では、五十肩を「東洋医学」の視点で解説します。
腎・肝・気血の乱れと、なぜ五十肩が50代に多いのかを紐解きます。
