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当院(くわはら鍼灸院)の副鼻腔炎に対する鍼灸治療

副鼻腔炎 自律神経

当院の副鼻腔炎に対する鍼灸治療

 

前回は、東洋医学が副鼻腔炎をどのように捉えているかをお話ししました。

今回は、「では実際にどんな治療をするのか」

について、できるだけ具体的にご説明します。

 

「鍼灸で副鼻腔炎?」

と意外に思われる方も多いかもしれません。

実際、副鼻腔炎に鍼灸が効くのかどうか、

半信半疑で来院される方は少なくありません。

 

ここでは、正直にお話しします。

 

まず多くの方が気にされるのが、

「顔や鼻に鍼を刺すのですか?」という点です。

 

当院では、基本的に患部(鼻)周辺に直接鍼を刺すことはほとんどありませんが

 

副鼻腔炎に限っては鼻詰まりがひどい時は

鼻(鼻翼)付近にある

「迎香」というツボをつかうことがあります。

他に手や足(大腿部)のツボを使って、

全身のバランスを整えることで

鼻の症状にアプローチします。

 

「患部から離れた場所のツボで、なぜ鼻に効くの?」

と思われるかもしれません。

東洋医学のツボは、経絡(けいらく)という

全身を巡るネットワークでつながっています。

手や足のツボを刺激することで、

離れた場所にある鼻の不調にも

影響を与えることができるのです。

 

当院で使う3つの治療法

 

  1. 董氏奇穴(とうしきけつ)治療

当院の治療の主軸です。

一般的な鍼灸とは異なるツボ(奇穴)を使います。

最大の特徴は「少ない鍼で高い効果」。

必要最小限の本数で施術するため、

身体への負担が少なく、

初めての方でも受けやすい治療です。

 

副鼻腔炎に対しては、肺の機能を回復させるツボ、

消化器(脾)を整えるツボ、

余分な熱を解消するツボを組み合わせて使います。

 

  1. 黄氏耳穴(黄麗春式)― 耳ツボ

耳には全身の臓器や機能に

対応するツボが集まっています。

治療後に耳のツボに小さな粒

(王不留行シール)を貼り付け、

次回来院まで持続的にケアします。

 

副鼻腔炎では、鼻・肺・消化器(脾)に対応する

耳のツボを使うことが多いです。

ご自身でツボを押すセルフケアもできるので、

来院間の体調管理にも役立ちます。

 

  1. 井穴刺絡(せいけつしらく)

指先にある「井穴」と呼ばれるツボから、

ごくわずかな血を出す治療法です。

自律神経の調整に

優れた効果があるとされています。

 

副鼻腔炎は、自律神経の乱れが

鼻の粘膜の腫れや鼻水の量に

影響することがあります。

井穴刺絡で自律神経のバランスを整えることで、

これらの症状の緩和を目指します。

 

 

改善例のご紹介

 

60代・女性 ― 慢性副鼻腔炎・後鼻漏・頭重感

 

半年ほど前から鼻づまりと後鼻漏に

悩まされていた方です。

耳鼻科で抗生物質を処方されていましたが、

症状が完全には改善しませんでした。

頭重感や匂いのわかりにくさも続いていました。

 

東洋医学的な診察から、

肺の機能低下と

水分代謝の停滞が根本にあると判断。

 

手と大腿部のツボを中心に、

肺と消化器(脾)の

機能回復を目指す治療を行いました。

耳ツボの持続刺激も併用。

 

週一回で3回目の治療あたりから

後鼻漏の量が減少。

治療を重ねるなかで頭重感が軽くなり、

鼻の通りに良い日が出始めました。

現在も治療継続中ですが、

匂いの感覚も徐々に戻ってきています。

 

病院の薬と併用できますか?

 

はい、併用可能です。

 

抗生物質の少量長期投与中、

点鼻薬やネブライザー治療中の方も、

並行して鍼灸治療を受けていただけます。

 

当院は、病院治療を否定する立場ではありません。

「薬で炎症を抑えながら」

「鍼灸で身体の土台を整える」

という併用の考え方は、

両方の良いところを活かせるアプローチだと考えています。

 

手術を勧められている方については、

鍼灸は手術の代替にはなりません。

ただし、手術前に身体の状態を整えたり、

手術後の回復を助ける目的でご利用いただくことは可能です。

 

何回くらいで効果を感じますか?

個人差はありますが、

慢性副鼻腔炎の場合は3〜5回の施術で

変化を感じ始める方が多い印象です。

慢性化の程度や体質によって異なりますので、

初回の診察で見通しをお伝えします。

 

次回は、日常生活で実践できるセルフケアと養生法についてお話しします。