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副鼻腔炎、薬を飲み続けるしかないの?

副鼻腔炎 自律神経

副鼻腔炎、薬を飲み続けるしかないの?

 

鼻がつまって息苦しい。

黄色い鼻水が止まらない。

頭が重くて、なんとなく一日中すっきりしない。

 

副鼻腔炎(蓄膿症)は、風邪をきっかけに発症することが多い、とても身近な病気です。

しかし、一度慢性化すると「薬を飲んでもなかなかスッキリしない」という方が非常に多いのが現実です。

 

意外と多い、副鼻腔炎の患者さん

副鼻腔炎は、日本国内で100万〜200万人の患者がいると推定されています。

急性・慢性を合わせると、およそ100人に1〜2人の割合。決して珍しい病気ではありません。

 

副鼻腔とは、鼻の奥にある左右4つずつ(合計8つ)の空洞のことです。

この空洞の粘膜に炎症が起きて、膿がたまったり、粘膜が腫れたりする状態が副鼻腔炎です。

 

風邪のウイルスや細菌の感染がきっかけで始まることが多く、急性期は抗生物質や点鼻薬で比較的早く治まります。

ただし、炎症が3ヵ月以上続くと「慢性副鼻腔炎」と診断されます。

俗に「蓄膿症」と呼ばれるのは、この慢性化した状態です。

 

薬が効きにくくなる「悪循環」

慢性副鼻腔炎が厄介なのは、炎症が長引くことで粘膜がどんどん腫れ、

副鼻腔と鼻腔をつなぐ通り道がふさがってしまうことです。

通り道がふさがると、膿が外に出られなくなり、さらに炎症がひどくなる。

この「悪循環」に陥ると、薬だけではなかなか改善しにくくなります。

 

こんな経験はありませんか?

 

「抗生物質を何度も飲んでいるのに、完全には治らない」

「薬をやめると、すぐに鼻づまりが戻る」

「匂いがわかりにくくなってきた」

「鼻水がのどに流れて、咳や痰が続く」

「頭が重くて、仕事や家事に集中できない」

 

抗生物質や点鼻薬は、炎症を抑えたり、膿を排出しやすくする役割があります。

しかし、「なぜ炎症が繰り返されるのか」「なぜ粘膜が腫れやすいのか」という根本的な体質までは変えてくれません。

 

「炎症を繰り返さない身体」という発想

ここで少し、視点を変えてみましょう。

 

同じように風邪をひいても、副鼻腔炎になる人とならない人がいます。

同じ治療を受けても、すぐに治る人と、何度も繰り返す人がいます。

 

この差はどこにあるのでしょうか。

 

東洋医学では、副鼻腔炎を「鼻だけの問題」とは考えません。

鼻の粘膜を守る力(バリア機能)、体内の水分を適切に処理する力、余分な熱を排出する力

――こうした身体全体のバランスが崩れた結果として、鼻に症状が現れていると捉えます。

 

つまり、「炎症を止める」だけでなく、「炎症を繰り返さない身体を作る」というアプローチです。

 

薬を否定しているわけではありません

急性期の抗生物質、ネブライザー治療、必要に応じた手術。

これらは副鼻腔炎の治療において非常に重要な役割を果たしています。

 

ただ、「薬を飲み続けるしかないのかな」

「手術以外に何かできることはないかな」

と感じている方には、身体の内側から整えるという選択肢もあることを知っていただきたいのです。

 

次回は、東洋医学が副鼻腔炎をどのように捉えているのか、そのメカニズムをわかりやすくお話しします。

 

 

第1回:副鼻腔炎、薬を飲み続けるしかないの?(この記事)

 第2回:東洋医学で考える副鼻腔炎のメカニズム

 第3回:当院の副鼻腔炎に対する鍼灸治療

 第4回:副鼻腔炎と上手に付き合うセルフケア